main関数内の、最初の1行は、変数(variable)の型宣言と、
初期化を一度に行ったものです。変数aやbは、int型で、最初から
15とか20という物が入っていますよ。という意味です。
int型は、簡単にいうと整数型という意味です。(本当は、違う)
変数の型宣言は、Cでは、関数内の一番最初に行わなくてはいけません。
その後の/*...*/は、コメントといって
プログラマのメモです。これをこまめに入れると
後で役に立つことが多いです。筆者は、無精をして
あまりコメントを書かずに、プログラムを書くことが多いのですが、
後で、「あれーーー?どうしてここは、こういうふうに書いたのかなあ」
と、後悔することも多いのです。
次に、
printf("a = 15\nb = 20\n");
ですが、「\n」は、「改行をしなさい」という意味のエスケープ・シークェンス
(escape sequence)です。お金記号以下の1文字とセットになって特殊な
意味を表します。外国のコンピュータでは、「\」の代わりにバックスラッシュ
(スラッシュ(/)の傾きが逆の物)を使いますが、
日本では、お金が大事なので円記号を使います。
したがって、ここの部分が実行されると
a = 15 b = 20というふうに表示されます。次の
printf("a + b = %d\n", a + b);
引用符の中の「%d」は、ここに、"......."以下にある
引数をdの形に変換して、表現するよ、という意味です。
したがって、%dの所には、変数aとbの和がdの形で
入ると思えばよいのです。ちなみにdは、decimal(十進数)の
意味です。
次に、getch()は、何かキー入力があるまで待つ(プログラムをストップさせる)
時によく使います。(本来の使い方ではない。プログラムを作りかけの時、要所要所で
ストップさせる時によく使う。他の人は知らないが、筆者はよく使う)これは、
conio.hが必要なので、2行目に
#include <conio.h>
が入っています。 最後の
return 0;
は、main関数がOSに、0を返すという意味です。
returnは、関数ではないので0に、カッコがないことに注意してください。
人によってはreturn(0);と書く人もいますが間違いではありません。
好みの問題です。どうしてこんな物を返すのか?1つには、
main関数の前を見てください。前回まではついていなかった
intがついています。これは、main関数が終了するときint型の
数値を返しますよという意味です。関数の前に何もつけないと
システムが勝手にint型を返すと、判断する場合もあります。
このへんは、処理系によって違うらしい。
さて、これをビルドして実行してください。下のようになれば
成功です。エラーが出たら、どこか間違っています。
大文字、小文字は大丈夫ですか。
Update Sep/24/1996 By Y.Kumei