上の「ここをクリック」というところをクリックすると、Borland社のダウンロードページに行くことができます。まずはダウンロードしてください。
無償とはいえ、ダウンロード時に登録が必要なので注意してください。登録しておくと いろいろな案内をメールで連絡してくれるようです。
ダウンロードしたfreecommandlinetools2.exeのアイコンをダブルクリック(Windowsの設定によってはシングルクリック。筆者は指が痛くなるのでなるべくクリック数を少なくする設定にしています。)するとインストールが始まります。
インストールする場所はどこでも良いのですが、ここでは仮に C:\borland にインストールするものとします。
borlandのフォルダを覗くと、bcc55というフォルダができているはずです。(将来バージョンアップ等で名称が変わる可能性もあります)
bcc55の中身を覗いてください。Bin, Examples, Help, Include, Libというフォルダがあるはずです。
また、bcc55フォルダには、readme.txt, licence.txtというファイルがありますね。
さて、このreadme.txtというファイルに重要なことが書かれています。
これをしっかり読まなくては、インストールしても動かすことができません。
重要なことのポイントは3つあります。
1.パスにbinのディレクトリ(ここではC:\borland\bcc55\bin)を追加する 2.binディレクトリにbcc32.cfgファイルを作る 3.binディレクトリにilink32.cfgファイルを作る「パスに追加する」って何だ?と思われた方もいるのではないでしょうか。
昔はみんな自分でautoexec.batとかconfig.sysというファイルを自分で編集して 使っていましたが、Windows時代になりこのような作業はほとんどしなくなってしまいました。簡単に言うとファイルは自分のいるディレクトリとパスの通ったディレクトリのものしか見えないのです。
パスを通すにはWinsows95/98ではautoexec.batファイルに
PATH=C:\SOKOSOKO;C:\DOKODOKOという記述をします。この例ではC:\SOKOSOKOとC:\DOKODODOがパスの通った ディレクトリということになります。
Windows2000/XPなどでは、マイコンピュータを右クリックして「プロパティ」 「詳細設定」「環境変数」で設定します。
bcc32.cfgファイルの中身は次のようにします。
-I"c:\Borland\Bcc55\include" -L"c:\Borland\Bcc55\lib"ダブルクォーテーションの中身はc:\borland以外にインストールした場合は これと異なります。
ilink32.cfgの中身は次のようにします。
-L"c:\Borland\Bcc55\lib"もちろんダブルクォーテーションの中身はインストールした場所に合わせてください。
さあ、これでやっとbccが使えるようになりました。しかし、この段階では コマンドラインからしか作業ができません。
マイクロソフト社のVC++の前身はMSCというコンパイラでした。このバージョン5まではやはりコマンドラインからの作業でした。現在の統合開発環境はVC++6.0からだったと思います。(思い出話です)
さて、これまでの作業が「とてもめんどうだ」「よくわからん!!」と感じた方は、便利なツールが、これまた無償で手に入れることができます。(そんないいものがあるなら、最初に書け!!)
便利ツールで有名なものに、環境設定をしてくれるsetbcc15.exe(ソフトバンク社の Cマガジンのホームページ内よりダウンロード可)とBCC Developer(ベクターよりダウンロード可、bccをVC++みたいに使えます。)があります。どちらもフリーソフトです。 特に後者は「これでフリーソフトなの?!」というほど良くできています。コマンドライン作業の苦手な人にはうってつけです。
ありゃ、くどくどと書いていたらこんな時間になってしまいました。これらのソフトの
使い方については、次の章で書きます。(もっと要領よく簡潔に書いてくれ!!)