第20章 多重継承


今まで、継承の基本クラスは1つだけでした。 今回は、基本クラスが複数ある場合を解説します。 作り方は簡単です。まずは、例題を見ましょう。

#include <iostream.h> #include <string.h> class A { protected://継承先からアクセスできるように char str[64]; public: A(); }; class B { protected://継承先からアクセスできるように char str[64]; public: B(); }; class C : public A, public B//基本クラスをコンマで区切って書く { char str[64]; public: C(); void show(void); }; A::A(void)//コンストラクタ { strcpy(str, "ここは、classAです\n"); } B::B(void)//コンストラクタ { strcpy(str, "ここは、classBです\n"); } C::C(void)//コンストラクタ { strcpy(str, "ここは、classCです\n"); } void C::show(void) { cout << str;//ただ単にstrではclass Cのstr cout << A::str;//スコープ解決演算子 cout << B::str;//スコープ解決演算子 return; } int main(void) { C test; test.show(); return 0; }


これは、最も簡単な多重継承の例でした。


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Update Jan/31/1997 By Y.Kumei
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